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BRAND HISTORY |WHAT WE WANT

キャンプブランド

WHAT WE WANT

2023.4.11

WHAT WE WANTは北海道旭川で創業30年以上を超える家具メーカー「北匠工房」の職人有志が集まって生まれたキャンプガレージブランドだ。

インテリアとしての家具づくりで得た高い技術力、感性、素材を見極める目、そして、身近に豊かな大自然のフィールドがある北海道という環境を活かし、使い手として本気で「欲しい」と思えるキャンプギアを次々と生み出している。

有名なキャンプ系Youtuberやインフルエンサー達も好んでWHAT WE WANTの商品を使っていることで「なんだこのブランドは!?」と一気に知名度を上げ、最近では新作を出せば即完売、イベントに出店すれば長蛇の列と今感度の高いキャンパー達に注目されている。

今回、WHAT WE WANTのブランドストーリーに迫り、その人気の秘密や商品の誕生秘話、モノ作りへのこだわり、そして今後の展望について、ブランド代表の吉村さんにお話を聞かせてもらった。

職人達が作るこだわりぬかれた唯一無二なWHAT WE WANTの渾身のギア達の力に迫る。

Chapter

  • 01.

    職人同士の何気ない会話で生まれた「WHAT WE WANT」

  • 02.

    1本のGOAL ZEROから始まった

  • 03.

    話題が話題を呼んだヒット商品「WWW_KATORI」

  • 04.

    EXTENTION TABLE完成には家具職人ならではの苦悩があった

  • 05.

    時にはぶつかったりも!?家具職人のモノづくり

  • 06.

    WHAT WE WANTが目指す豊かなライフスタイル

WHAT WE WANTは北海道旭川で創業30年以上を超える家具メーカー「北匠工房」の職人有志が集まって生まれたキャンプガレージブランドだ。

インテリアとしての家具づくりで得た高い技術力、感性、素材を見極める目、そして、身近に豊かな大自然のフィールドがある北海道という環境を活かし、使い手として本気で「欲しい」と思えるキャンプギアを次々と生み出している。

有名なキャンプ系Youtuberやインフルエンサー達も好んでWHAT WE WANTの商品を使っていることで「なんだこのブランドは!?」と一気に知名度を上げ、最近では新作を出せば即完売、イベントに出店すれば長蛇の列と今感度の高いキャンパー達に注目されている。

今回、WHAT WE WANTのブランドストーリーに迫り、その人気の秘密や商品の誕生秘話、モノ作りへのこだわり、そして今後の展望について、ブランド代表の吉村さんにお話を聞かせてもらった。

職人達が作るこだわりぬかれた唯一無二なWHAT WE WANTの渾身のギア達の力に迫る。

職人同士の何気ない会話で生まれた「WHAT WE WANT」

WHAT WE WANTのはじまりは、もともと北海道旭川の家具メーカー「北匠工房」の職人が毎年地元で9月に行われるフリーマーケットで好きなモノを作って販売していたころに遡る。

「当初は各職人のアイディア商品というか、家具小物、雑貨的な位置付けのもの、コースターやマガジンラックなどを販売していました。」

2000年から2018年頃まで出店していたフリーマーケットだが、2018年の9月に出店した時に初めてアウトドア商品を作ったことで転機が訪れる。

「私たちがアウトドア商品を本格的に始めるようになったのは、旭川のアウトドアショップJERRY'S OUTFITTERSとの出逢いが大きいですかね。元々、JERRY'S OUTFITTERSがアパレルショップだった頃に弊社の元スタッフと親交があったりはしたのですが、お互いがアウトドア製作と販売を始めたタイミングが近かったので、私たちの製品をお店に置いてもらうという形で、委託販売がスタートしました。」

WHAT WE WANTの名前の由来は、家具職人、いわばモノ作りのプロたちが「自分たちが良いと思うモノ」を形にすることが一番大切だという思いで名付けられた。

「モノ作りが好きな人たちの集まりなので、自然と会話の中から『WHAT WE WANT』というブランド名が生まれました。スッと入ってきたので一発でこれだ!と(笑)。ブランド名に限らず、商品作りにおいてもこういった普段の何気ない会話の中から製品が生まれてくることが多いです。」

職人の集まりではあるが、逆に商品作りにおいてはこだわり過ぎないように気をつけているそう。

「旭川家具を長年製造し、培った経験が役に立っていることは事実ですが、職人が細かいこだわりと技術と時間を活かしても、一般の方には70%も伝わらないと思っています。残りの30%を省くことで本来の商品価値に近づけて製作をしています。」

自分たちのひとりよがりにならないように。
WHAT WE WANTのロゴのEが伸びているのにもそんな意味が込められている。

「皆さんこの3本線のせいで読めない方が多いんですよね(笑)。3本線は、WE「私達」のEを伸ばし、その延長線にいる「全ての人達」を挿しています。決して自分たちだけの、職人のひとりよがりにならないように常に意識していようと。あまり聞かれる事がないのでなんか恥ずかしいですね。」

1本のGOAL ZEROから始まった

WHAT WE WANT社製品第1号「WWW_GOALZERO」

WHAT WE WANTがはじめて商品化したものはGOAL ZERO用のカスタムシェード「WWW_GOALSHADE」だ。

「たまたま仲間内のキャンプイベントでプレゼント企画があって、その当時入手困難だったGOAL ZEROを手に入れたんですよね。素晴らしい商品だなと思ったのと同時に、すぐに木製シェードの完成イメージから構造まで頭の中で出来ました。帰ってすぐ試作を作り、3日くらいで完成し、販売を開始しました(笑)」

普段、家具という複雑な構造のモノづくりを専門としているWHAT WE WANTの職人さんたち。単純な形状や仕組みのものであればパパッと製作することが可能だ。

「発売に際しても『世の中で木製品が大嫌いな人なんていない』と思っているので(笑)、自然と販売も苦労することなく出来ました。社内でも『カッコいい!』『アリだね!』と肯定的な意見しか出ませんでした。」

GOAL ZERO用のシェードの他にもLEDLENSER専用のシェードなども(現在は発売休止中)

木地師の手によって一つ一つ旋盤加工されたシェードは、上品な見た目で取り外しも簡単だ。

「ランタン上部からシェードをただ被せるだけです。ランタンと木の温もりで上質な空間を作り出してくれます。こちらのスタンドは元々『シェードの展示台が必要だね』というところから商品化に繋がったWHAT WE WANTらしい商品でこちらも個人的に思い入れが深いです。」

一本のGOAL ZEROからWWW_GOALZEROであったり、WWW_GOAL STANDは生まれた。WHAT WE WANTにとって最初の商品であり、今後の可能性を見出せたアイテム。WHAT WE WANTとしても思い入れが深い商品だと、吉村さんは言う。

話題が話題を呼んだヒット商品「WWW_KATORI」

多くのキャンパーがWHAT WE WANTを知るきっかけとなった名品「WWW_KATORI」

WHAT WE WANTのの知名度が上がった商品と言えば、この蚊取り線香ホルダー「WWW_KATORI」であろう。

「1年目に出した商品なのですが、なんかある時から急にフォロワーが増えだしたと思っていたら、キャンプ系Youtuberで人気の伊豆ぬし釣りさんが動画内で紹介してくださっていたことが分かりました。本当こういったことはありがたいです。」

伊豆のぬし釣りのOSAKEMANことやまと氏のサイン入りTシャツ

発売後も改善ができるところがあれば修正し、クオリティを上げていくことを怠らないのもWHAT WE WANT製品の特徴だ。

「KATORIの設計は何度か蓋の空き加減であったり金具の収まりなどの調整で発売後からも少しずつブラシュアップは行っていますね。蓋の空きが狭いと煙がこもり火が消えてしまう為、木材の厚みや金具の長さはだいぶこだわったので、灰が風で飛んでしまう心配と閉め切って火を消すことも可能になりました。子どものいる家庭でも使えると販売から今でも主力商品となっております。」

こちらの商品に限らずだが、WHAT WE WANTの商品はアウトドアだけでなく、屋内のインテリアとしても使える商品が多い。

「そこは元々、インテリア、家具メーカーなので意識しているところです。キャンプ用品って自宅に帰るとしまっておく事が多いと思いますが、私たちはキャンプギアを自宅でも飾ってライフスタイルの一つにすべきと考えながらモノづくりをしております。」

EXTENTION TABLE完成には家具職人ならではの苦悩があった

WWW_EXTENTIONTABLEに同郷北海道の1/f SPACEさんとコラボしたサイドテーブルを設置して

WHAT WE WANTのフラッグシップモデルとも言えるテーブル「WWW_EXTENSIONTABLE」について吉村さんに聞いてみた。

「こちらのエクステンションテーブルはWHAT WE WANTが2年目の時に生まれました。私がいつものように週末にキャンプに行っていた時にSNOWPEAK社のフラットバーナーを使っていたんです。これが使えるテーブルが欲しいなと思い、その日の内に設計しその日の内に工場に図面を渡し製作5日で完成したスピード商品なんです(笑)」

このWWW_EXTENSIONTABLEがSNSを通して話題となり、とんでもない人気商品となった。

「『私たちの欲しいもの』を形にしたテーブルで今ではWHAT WE WANTのフラッグシップモデルになりました。90cmから170cmまで伸び縮みし、6人で囲んでも快適な大きさにしました。ミニマムを度外視したギア…というよりもはや家具ですね(笑)」

使い勝手の良さを考え、オプションパーツの材質も考え抜かれているエクステンションテーブル。

「オプションテーブル(大)(小)は、2面使いにして、素材はモイス(白面)とメラミン樹脂(黒面)にしました。モイスは、吸水性に優れており調理した鍋などを置く事も可能で、メラミンは、傷つきにくい物を使用し、書き物の際にも使いやすくなっています。」

実はWWW_EXTENSIONTABLEには製作段階でかなり迷った部分があったそうだ。

「え?そんなところ?と思われるかも知れませんが、試作の段階で普通のスライドレールを使用するかモーション付きのスライドレールを使用するかでかなり迷ってしまい…笑。」

普段から家具で使ってるスライドレールに比べモーション付きスライドレールは3倍以上の価格がしてしまうことで、逆に商品に使うことに迷いが生まれた。

「両方で試作してみましたが、モーション付きスライドレールは閉まり方に高級感があって、印象も全く変わるんですよね。最終的には価格よりも機能性を重視し、モーション付きを使用することにしました。恐る恐るリール動画でゆーっくり閉まる動画を投稿したところ反応が良く、沢山の方に『それやりたい!』とリアクションを頂きました。」

現在も生産台数は増やしているものの、まだまだ多くの人が購入を望んでおり、品切れが続いているWWW _EXTENTIONTABLE。人気商品の裏側には職人のそんな苦悩があった。

時にはぶつかったりも!?家具職人のモノづくり

仕上げ前のWWW_GOALSTAND

WHAT WE WANTの強みは何よりも家具メーカーとして長年培ってきたその技術に他ならない。

「これまで培ってきた技術・知識・知恵にプラスして地盤の整ったモノづくりができることは強いですね。商品開発のスピードも速く、これは自分達が欲しいモノを作るがゆえだとおもいます。」

自分たちが欲しいものを、培ってきた技術で形にする。元々モノ作りをすることが好きな集団なため、そこに時間は要さない。

「仲間とキャンプに行った際の会話などから商品作りの発想をする事が多いです。それをまずは形にし、本当に必要かどうかを検討します。形にしないと、それ以上の発展がないので必須なんですよね。材料それぞれのクセは工場の職人のセンスに任せていますが、そこはプロ。毎回私が思っているモノに仕上がります。」

WHAT WE WANTはパーツ1つ1つの素材選び、加工、仕上げまで手を抜かない

腕が立つ職人たちの集まりなので、逆に意見がぶつかり、製作に苦労することはないのだろうか。

「商品開発やアイデアは、私やもう20年の付き合いになる工場長とで行っているのですが、お互いがお互いの感性のツボの的を得ているためぶつかり合う事は一切ないですね。工場長は文句を言いたいけど言えていないだけかもしれませんが(笑)。私も製作に口を出さない!工場長もデザインに関しては口を出さない!この関係性が私は製造業、モノづくりにおいて最も必要な事だと思っています。」

WHAT WE WANTの伸びたEは「全ての人たち」を意味する。

「WWW商品はキャンプ用品だけの枠にとらわれず、自宅でもインテリア小物として使えるようデザインをしてます。不特定多数の方に広く発信していけたらと思っています。」

WHAT WE WANTが目指す豊かなライフスタイル

日本有数の家具の産地でもある旭川。その雄大な大地が育んだ旭川家具には100年以上の歴史があるが、今から40年以上前にこの先このままでは日本のモノづくりが衰退してしまうと考え、技術力と世界の優れたデザインを融合させて付加価値を高める方向にシフトしたそうだ。

「3年に1度開催する「国際デザインフェア旭川」では世界中のデザイナーが新しい感覚とイメージを競うコンペとなっています。これらを踏まえたうえで先人たちの教えや技術を今の時代の考えにかみ砕き生かしています。」

家具メーカーとして長年の経験と技術をもつWHAT WE WANT。趣味でもあるキャンプで自分たちが欲しい思ったものを形にしていくモノ作りの職人の集まり。

「今インテリア北匠工房全体で20名、製造は13名になりますがその全員で家具とWWW商品に携わっています。小さな工場なので生産ラインを分けられるほどの工場ではありません。なので工場の職人は全ての工程を学んで理解していく必要があります。逆に言うとみんながオールマイティーにモノづくりが出来ることがWHAT WE WANTの強みですかね(笑)。」

WHAT WE WANTのこれからは自分たちのモノづくりで1人でも多くの人が豊かなライフスタイルを送れるようにしたいと考えている。

「個人的に、今の世の中、様々なモノが値上がり傾向にありますよね。その中で私たちが製造しているモノは本来のモノの価値なのかと今後模索していかないといけないのではと感じています。」

販売の仕方や価格も含めて、これからもWHAT WE WANTはモノづくりを続けていく。

「好きなモノに囲まれ素敵な空間で生活できること、この先皆さんが豊かに生活を送れることが私たちの目指す豊かなライフスタイルだと思っております。」

家具屋のout door product /WHAT WE WANT /
私達の【欲しい】をつくる
WHAT WE WANTは、創業30年を越える旭川家具メーカー「インテリア北匠工房」の職人有志が、インテリアとしての家具づくりで得た高い技術力、感性、素材を見極める目、そして身近に豊かな大自然のフィールドがある北海道という環境を活かし、使い手として本気で「欲しい」と思えるアウトドアを楽しむための道具をつくるガレージブランドです。

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