数多いるキャンプ系インスタグラマー。その中でもその可愛らしいルックスからは想像がしづらい無骨なキャンプスタイルが魅力で多くのファンを持つ女子キャンパーのseven_campさん。
軍幕を愛用し、アイアンギアもうまく取り入れ、野営に近いスタンスでひっそりとキャンプを楽しむその姿は、男性顔負けだ。
アンバサダーも努めるGEAR MISSIONのそのタフなデザインのアイテムたちもseven_campさんにかかれば、思わずサイトに笑顔が溢れる。
seven_campさんが考える女子キャンプとは、キャンプ女子が考える無骨キャンプとは、一体どんなものなのだろうか。
女性の中にも、seven_campさんのような男らしい無骨なスタイルに憧れがある人も多いだろう。
今回の記事はそんな女性にとって何かのきっかけになれば良いし、また、無骨なキャンプスタイルを目指す男性キャンパーにとってもきっと参考になるだろう。
Chapter
-
01.
無骨キャンプ女子seven_campはこうして生まれた
-
02.
無骨女子が考えるキャンプの魅力
-
03.
男顔負けの無骨なキャンプギアたち
-
04.
好きなものを集めていったら無骨になった
数多いるキャンプ系インスタグラマー。その中でもその可愛らしいルックスからは想像がしづらい無骨なキャンプスタイルが魅力で多くのファンを持つ女子キャンパーのseven_campさん。
軍幕を愛用し、アイアンギアもうまく取り入れ、野営に近いスタンスでひっそりとキャンプを楽しむその姿は、男性顔負けだ。
アンバサダーも努めるGEAR MISSIONのそのタフなデザインのアイテムたちもseven_campさんにかかれば、思わずサイトに笑顔が溢れる。
seven_campさんが考える女子キャンプとは、キャンプ女子が考える無骨キャンプとは、一体どんなものなのだろうか。
女性の中にも、seven_campさんのような男らしい無骨なスタイルに憧れがある人も多いだろう。
今回の記事はそんな女性にとって何かのきっかけになれば良いし、また、無骨なキャンプスタイルを目指す男性キャンパーにとってもきっと参考になるだろう。
無骨キャンプ女子seven_campはこうして生まれた
seven_campさんがキャンプを始めたキッカケは、6年前に遡る。
「ありがちですけど、職場の先輩がキャンプが好きで連れて行ってもらったのがキッカケです。最初の頃は今みたいな無骨な感じではなくて、登山なんかもしていたので、UL(ウルトラライト)なブランド、ギアで揃えていました。」
当時はMSRなどの山岳用テントを使っていたseven_campさん。キャンプの経験を重ねていくにつれ、自分の本当にしたいスタイルが見えてきたそうだ。
「昔からかっこいい女性に憧れていたんですよね。ハーレーに乗っているような(笑)。キャンプでも格好良い女性でありたいと思って、野営とまではいけないけど、無骨で格好良いキャンプをしたいと思って、今のスタイルになっていきました。」
性別や流行に囚われない、自分が本当になりたい姿をキャンプに落とし込んでいった結果が今のseven_campさんの無骨なキャンプスタイルを生んだ。
「あくまで自然がメインでその中に私のキャンプスタイルがあるとは感じていたし、そんなキャンプがしたかったので、色合いは自然に溶け込むようなカーキやベージュでまとめていたら自ずと野営のような無骨な雰囲気になっていきました。」
キャンプ場も整備されたキャンプ場よりも、人工物の少ない、昔ながらのあまり手がつけられていないキャンプ場が好きなようだ。
「景色や夜景の綺麗なキャンプ場ももちろん好きなのですが、今日来た大滝キャンプ場もそうですが、自然をダイレクトに感じられるような場所でキャンプをするのが好きで。あと、やっぱ空いているところの方が良いですね(笑)」
自然の中に溶け込むデザインのもの、自分の好きなものに囲まれてキャンプをする時間は何物にも変え難いとseven_campさんは言う。
無骨女子が考えるキャンプの魅力
seven_campさんにとってキャンプの魅力は何なのだろうか。
「キャンプで好きなことは、やはり焚き火とキャンプ飯です。火を起こして、自然の中で自分な好きな物を作って食べるっていうこうとが、ありきたりですけど好きです。」
フェザースティックやファイヤースターターを使って火付けをするなど、何気ない作業だが、そういった無心でゆっくりとした時間を過ごすことが、seven_campさんにとってキャンプの心地良い過ごし方のようだ。
キャンプ飯にも定評のあるセブンキャンプさんのキャンプ飯のこだわりはあくまで『その時、自分が食べたいもの』。
「最近はラムチョップにハマっています。普通にオリーブオイルを引いて、ニンニクをスライスして、塩麹に浸けたラムチョップをローズマリーで焼くのが美味しくて(笑)。焚き火の上に鉄板やフライパンを乗っけて簡単に出来るっていうのも良くて。」
身体の冷える冬キャンプでは温まる汁物であったり、鍋物を作ることが多いそうだが、話を聞いていると、seven_campさんは辛いものも相当好きなようだ。
「冬キャンプでは鍋物、汁物が多いですが、参鶏湯や麻婆豆腐には花椒とか鷹の爪とかの調味料で自分好みに辛めに作ってみたら美味しくて。体の芯から温まるし、冬のキャンプ飯で辛いのがお好きな方ならオススメです。」
ソロで行くこともあればデュオで行ったり、グループでキャンプに行くこともあり、その時々のキャンプを楽しむようにしているようだ。
「テントも気付けば色々持っていて(笑)。行く人数によってパップテントだったり、大きめのワンポールを持って行ったりと使い分けています。」
薪ストーブを使うこともあり、seven_campさんのキャンプスキルは普通に高い。
「一回テントに穴開けちゃいましたけどね(笑)。危険な目に合わないに越したことはないですし、注意すべきですが、そういった失敗から学ぶことは多いです。そういった都会では味わえない、気付きとか自分の成長を感じられるのもキャンプの魅力だと思っています。」
男顔負けの無骨なキャンプギアたち
決して軽量とは言えないseven_campさんのキャンプギア一式。設営撤収は大変ではあるが、ある程度その辺りは諦めてもいるそうだ。
「最初の頃はULな感じだったんですけど、無骨なスタイルになっていくにつれ、諦めました。諦めたと言うより、自分の好きなものに囲まれて、心地よくキャンプを過ごすためにはある程度の量と重さは代償としてあるなと。私の場合はですが(笑)。」
全体としてミリタリーテイストで、カーキ色であったり、アイアンギアであったりと自然に馴染む色合いで統一されており、男性顔負けの無骨なキャンプギア達だ。
積載や荷物のコンパクトさの呪縛から解き放たれると、ギア選びもグッと楽しくなってきたようだ。
「重さとかコンパクトさに囚われず、自分の好きな、スタイルに合ったギアを選ぶようになりました。このケトルもインスタで個人で作られている方を見かけて、素敵だと思い、DMを送って作ってもらいました(笑)。このケトルで珈琲を淹れると美味しいですし、何より自分のサイトにあるとそれだけで雰囲気もすごい良くなるので、お気に入りです。」
MSRの名作、ガソリンを燃料とするシングルバーナー「ドラゴンフライ」も重宝している。
「燃料がガソリンなので冬場も点かないとかないですし、とろ火から高火力までコントロールもしやすいので重宝しています。カーキのフューエルボトルもなかなか手に入らず苦労したのですが、気に入っています。こういった小物選びの楽しさもキャンプギア選びの醍醐味ですよね。」
自身がアンバサダーも務めるトヨトミのギアミッションの石油ストーブ。
こちらの反射型は背面に熱がいかないためテント壁側に配置することができるため、熱が四方に散らず、効率良く幕内を暖めてくれるという。
「薪ストーブを使うこともあるのですが、やはり寝ている時に寒くなってしまうので、石油ストーブも併用しています。ダブルで持っていくと車がパンパンになるのですが、快適な睡眠を得るために(笑)」
最近入手して重宝しているのがトナカイの毛皮だという。
サーミの民族が放牧しているトナカイから採られた、生活必需品として流通している毛皮が使用されたアウトドア用のトナカイファーだ。
「コットの下や、椅子の下に敷くと冷気をシャットアウトしてくれて、外でも暖かく快適に過ごすことが出来ます。個体差があるみたいですけど、私の物は抜け毛が凄くて(笑)。そんなところも可愛いですね。これもあるとないとで雰囲気が全然変わります。」
好きなものを集めていったら無骨になった
seven_campさんのキャンプスタイルを見ていると、無骨キャンプに男性も女性もないのだと気付かされる。
女性だけでキャンプをすることに対して怖さなどはないのだろうか。
「確かに女性だけでキャンプをしていると、物音だったり怖いと感じることもありますが、私の場合、テントとかギアだけ見ると、女性がキャンプしていると思われないので、そういった意味では一つの安全対策になっているのかもしれません(笑)」
seven_campさんの根底にあるのはあくまで「格好良い女性になりたい」という信条だ。無理にスタイルを作り上げるのではなく、自分の心地良い環境を求めてキャンプをしていく中で、今のキャンプスタイルになった。
「無骨なギアを集めて言ったと言うより、好きなものを集めていたら無骨になったって感じです(笑)」
一点一点このギアは無骨だとか無骨じゃないとか議論をするのはナンセンスだ。無骨とは意外と曖昧なもので、大事なことは飾らないこと、自分の好きに正直であること。
seven_campさんに今後の展望を聞くと、登山やクライミング、釣りなどにもチャレンジしていきたいそうだ。
「外遊びをもっと増やしていきたいですね。日常とアウトドアの境界線が曖昧というか、アウトドアが身近な感じが私には合っているのかも知れません。」
これからもseven_campは無骨で等身大なキャンプスタイルを見せ続けてくれるに違いない。