2022年9月30日山梨県北杜市小淵沢町にオープンした「FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳」。すでにSNSを中心に感度の高いキャンパーから支持を受け、話題となっている。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳のHPを見てみると、そこにはキャンプ場の他にもカフェやサウナやショップ、プレイグラウンド、ワーケーションオフィス…とただのキャンプ場ではなさそうな雰囲気がプンプン。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳が提唱する「おいしいキャンプ」とは何なのか。とにかくオシャレそうなその正体とは?どうやら気持ち良いらしいアウトドアでととのうサウナとは?気になることが沢山だ。
今回、実際にFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳でキャンプをし、インタビューもさせてもらったが、そこにはキャンプ初心者からベテランまで、サウナ好きにも、おいしいもの好きにも。全てのキャンパーにオススメしたい施設がここにあった。
Chapter
-
01.
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳とは
-
02.
新旧の赤松に包まれたFOLKWOODのキャンプサイト
-
03.
手軽に本格的な“おいしい”キャンプ飯を
-
04.
アウトドアサウナで“ととのう”体験を
-
05.
あなたもFOLKWOODでおいしいキャンプを
2022年9月30日山梨県北杜市小淵沢町にオープンした「FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳」。すでにSNSを中心に感度の高いキャンパーから支持を受け、話題となっている。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳のHPを見てみると、そこにはキャンプ場の他にもカフェやサウナやショップ、プレイグラウンド、ワーケーションオフィス…とただのキャンプ場ではなさそうな雰囲気がプンプン。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳が提唱する「おいしいキャンプ」とは何なのか。とにかくオシャレそうなその正体とは?どうやら気持ち良いらしいアウトドアでととのうサウナとは?気になることが沢山だ。
今回、実際にFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳でキャンプをし、インタビューもさせてもらったが、そこにはキャンプ初心者からベテランまで、サウナ好きにも、おいしいもの好きにも。全てのキャンパーにオススメしたい施設がここにあった。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳とは
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳(以下FOLKWOOD)は2022年9月30日に、山梨県北杜市小淵沢町にオープンした。
八ヶ岳連峰と南アルプスの大自然に囲まれた立地でありながら、小淵沢インターから5分ほどの場所にあるため、都心からも車で2時間程度とアクセスも良い。
約18,000坪ある敷地の中には、70サイトの林間オートサイトからなるキャンプ場、アウトドアサウナ施設、オリジナルグッズ等を扱うショップ、子供等が遊べる遊具などがあるプレイグラウンド、近年話題の休暇を楽しみながら仕事が出来るワーケーション施設がある。
今回話を聞かせて頂いたのは責任者の小谷(コダニ)さん。
FOLKWOODがどのようにして生まれたのか。FOLKWOODが提唱する「おいしいキャンプ」とは何なのか。サイトの魅力、オススメのサウナ施設についてお聞きした。
FOLKWOODを運営しているのは株式会社トランジットジェネラルオフィス(以下トランジット)という七里ヶ浜のドライブインカフェPacific DRIVE-INやアパレルブランドのカフェやレストラン110店舗の運営、ホテルやマンションの空間プロデュースを行っている、新しいライフスタイルや話題のスポットを生み出す会社で、言わば「場づくりのプロ集団」だ。
「会社の福利厚生の一環で社員同士でキャンプに行っていて、その舵取りを任されていたんですよね。トランジットがこの北杜市にキャンプ場をオープンするとなって、僕に声がかかり、二つ返事で『やります!』と答えました。」
ここFOLKWOODでは小谷さんを含め4名の社員が東京からの移住組として働いている。
スタッフの方も皆スタイリッシュでいて、元々飲食従事者であったこともあり、丁寧な接客も気持ちがいい。
「FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳」の名前にはどんな意味が込められているのだろうか。
「施設名称は、FOLKLORE(伝承 / 民族) の要素でもあり、人々の意味を持ったFOLK、多くの人々の輪から伝い広がっていくカルチャーを作り出す場となってほしいという思いを込め、木々の元に人々が集まるイメージからFOLKWOOD と名付けました。」
話を聞くと、FOLKWOODは開拓するにあたってほとんど木を伐採していないそうだ。
「樹木医という木専門のお医者さんに敷地内の木を1本1本見てもらって、老朽の激しい木を中心に伐採して、その空いたスペースから導線やサイトを考えていった感じなんです。元々あったこの地のものを生かして伝承していこうという意味が込められています。」
伝承、民族の意が込められたFOLK(LORE)に、敷地を覆う赤松の森(WOOD)、その木々の元に人々が集まり、新しいカルチャーを作り出す場(VILLAGE)にここ八ヶ岳でなってほしい。そんな思いがFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の名前の由来となっている。
FOLKWOODの敷地に入るとまず目に入ってくる、FOLKWOODの象徴とも言えるセンターハウス。外観、内観ともにおしゃれで、管理棟、ショップ、カフェ、ワークスペース等がこのセンターハウスの中に入っている。
「FOLKWOODのテーマでもある『伝承』にちなんで、オールドアメリカンな雰囲気になっています。著名なデザイナーさんがデザインした建物で、最近では地元や近隣の方も気軽にお立ち寄り頂けるようになってきました。これから年月を重ねてこの地の象徴と呼べる建物になっていったら良いと思います。」
新旧の赤松に包まれたFOLKWOODのキャンプサイト
FOLKWOODのキャンプサイトは現在全部で70のサイトがある。
全てのサイトにウッドチップが敷かれているため水捌けがよく、雨の日なども大切なテントなどが汚れにくく、何気ないことではあるがキャンパーにとっては嬉しい。
「実はこのウッドチップは、先ほど話した伐採した木を粉砕して、チップにして撒いたものなんです。生えている木も、敷いてあるチップも元々ここにあったもので囲まれているんですよね。」
小谷さんが先ほど言っていた「伝承」という言葉は、こういったサイト作り一つとってもその地の歴史をうまく繋いでいっている。
FOLKWOODのキャンプサイトは大きく分けて2つある。
「VILLAGE FIELDとランクルやハイエースでお馴染みのFLEXさんが手掛けているFLEX FIELDがあります。いずれも車が横付けできる林間オートサイトになっています。」
VILLAGE FIELDにはSMALL、REGULAR、LARGEとサイトのサイズが3パターンあるが、いずれのサイトも広めに取られていることと、木々に囲まれているため、プライベート感は確保されている。
「全面赤松の木なのですが、季節によって全く表情が違いますし、夏なんかも緑が増えるので、日陰になって涼しいと思います。冬もこの場所は地形の影響もあって雪は滅多に積もらないんですよね。これから1年を通してキャンパーさんが季節の変化を楽しめるキャンプ場になっていったら嬉しいですね。」
サイトや建物に点在する、おしゃれなゲートの看板やモニュメントは全て小谷さんの知り合いのデザイナーや家具職人、インテリアデザイナーの方々によって作られたそうだ。
「キャンプ場がオープンする前にみんなで、2週間くらいキャンプをしながら作ったんです(笑)。大枠は出来ていたのですが、最後の仕上げとして。今では来てくれた人も写真を撮ってくれたりしているのを見ると、やってよかったなと。みんなで作った作品一つ一つがこのキャンプ場のシンボル的な存在になっていってほしいです。」
手軽に本格的な“おいしい”キャンプ飯を
FOLKWOODがテーマに掲げる「おいしいキャンプ」とは一体何なのだろうか。
「うちの母体のトランジットが飲食に強いのもあり、単純にキャンプで美味しいものを食べてほしいっていうところから始まってます。うちにはファミリーの方や、キャンプ初心者の方もいらっしゃる。そういった方も、手軽に本格的なキャンプ飯を食べられるよう、ミールキットであったり、カフェであったりを用意してあります。」
どちらも地元の新鮮な食材を使った“おいしい”メニューが取り揃えられていて、ミールキットは機材付きで注文することも可能なため、重たいダッチオーブンやスキレットを持って来なくても気軽に本格的なキャンプ飯を楽しめるようになっている。
「ダッチオーブンやスキレットを使ったり、鶏を丸焼きしたり、上手に味付けしたり…とかって慣れていないと結構敷居が高いと思うんですよね。我々はその辺は食のプロなのでお手のものです。ミールキットはアウトドアで料理する楽しさはそのままに、気軽においしいキャンプ飯を楽しんで頂けたらと思っています。」
センターハウス1Fにあるカフェでは、店内と繋がるテラス席でおいしい食事やドリンクメニューが楽しめる。
「チーズハンバーガーやピザチチニエリであったり、骨付き甲州信玄鶏のスパイストマトクリームカレーであったり、また季節の食材を使ったメインメニューから軽食まで幅広くご用意があります。キャンプでの1食としてご利用頂いても良いですし、チェックアウト後に食べて帰られる方もいらっしゃいます。」
キャンプというとなにか特別な料理を作らなければいけないと思ってしまうかも知れないが、FOLKWOODであれば、手軽にそういった料理を楽しめる。
空いた時間で家族の時間や遊ぶ時間を増やすというのもFOLKWOODでは可能だ。
アウトドアサウナで“ととのう”体験を
FOLKWOODのもう一つの魅力はなんと言ってもサウナだろう。
ここ数年ブームにもなっているサウナ。アウトドアでととのうのは普通のサウナと比べても格別のもの。FOLKWOODでは少し敷居の高いアウトドアサウナも手軽に、しかも本格的に楽しむことが出来る。
「FOLKWOOD SAUNAはアウトドアサウナの「The Sauna」代表・サウナビルダーの野田クラクションべべー氏に全体監修をしてもらった、かなり本格的なサウナ施設になっています。」
サウナエリアに入ると、目に入る特徴的な外観はFOLKWOODのテーマでもあるオールドアメリカンなスタイルで、フォークロア、インディアンをモチーフにしたティピ型になっている。
「このティピ型の建物はキャンプ場を開拓しているときに、たまたま木材屋さんから入手した廃材、古材を使っているんです。よく見ると1本1本色が違っていたり、跡がついていたり、いい感じの味になっていますよね(笑)。」
サウナエリアにはティピ型の薪火アウトドアサウナやファイヤープレイスが点在し、焚火を囲んでの外気浴なども楽しむことができる。
現在は2棟からなっていて、今後増やしていきたいと考えているようだ。
「サウナ小屋に関しては、かなりこだわった仕様になっています。会社にサウナ狂いがいまして(笑)、彼が設計したのですが、小屋の形状が八角形になっているのも、熱の反射や伝わりやすさを計算し尽くした上でそうなっています。彼のサウナ愛が深すぎて説明が長くなるので割愛しますが(笑)。」
使われている薪ストーブは日本ではまだまだ珍しい、サウナの本場フィンランドから取り寄せたものが使われている。
「サウナの本場のものだけあって、まず火力が全然違うんですよね。本来このサウナ小屋の2倍程度の広さでも使えるような(笑)。あと、普通のサウナ用の薪ストーブはサウナストーンを上に置く仕様がほとんどですが、この薪ストーブはストーンを全面に置けるんです。熱を蓄熱しやすく、ロウリュもどこからでも楽しめます。」
セルフロウリュをしたり、外に出れば紐を引っ張ると上から水が降ってくるバケツがあったり、焚き火をしながら外気浴をしたりと、ここでしか体験出来ないアウトドアサウナが楽しめる。
「アウトドアサウナの聖地山梨で、四季折々に変化する豊かな自然をダイレクトに感じながら心身ともに『ととのう』体験を提供出来たらと思っています。」
あなたもFOLKWOODでおいしいキャンプを
FOLKWOODの炊事場には「FOLKWOOD CAMP DISH SOAP」というオリジナルの食器用洗剤が置かれている。環境負荷が少ない成分で作られているため、自然に分解され、油汚れも落ちやすく、手肌への刺激も少ない。
「そういった自然にも人にも優しい洗剤を発信することで、まずは、キャンプ場がある小淵沢の貴重な水源を守るために、そして全国のキャンプ場で使ってもらうことで、日本中の自然環境が良くなるように、そのような輪の広がりを、まずはこの洗剤からはじめていきたいと考えています。」
グッズに関しても間伐材を使ったコップであったり、 SDGsの観点から、麻を主成分としたコットンライクなTシャツを販売しているのも、環境に配慮した視点で作られている。
最近では「SAUNIGHT」なるナイトサウナで星を見ながら地元アーティストのライブを観ることができるイベントや、「FOLKWOOD MARKET」という地元のアーティストや職人さんと一緒にマルシェ的なイベントをしたりと、地域を盛り上げる活動にも積極的だ。
まだ昨年9月にオープンしたばかりのキャンプ場ではあるが、すでにこの充実っぷり。キャンプだけでなく、料理やサウナも本格的に楽しみながら、地球環境や地方創生にも配慮した施設になっている。
「おいしいキャンプ」とは食だけでなく、一回のキャンプでここでしか味わえない濃厚な時間を過ごせる、そういった意味も込められている。
「場」づくりのプロ集団が作ったFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳を訪れたら、ホスピタリティに溢れた、都会的でありながら、自然を存分に満喫できる、キャンプ場の新しい形がそこにはあった。
まだな方がいたら、是非ともFOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳で「おいしいキャンプ」を満喫してもらいたい。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳は、 八ヶ岳連峰と南アルプスの自然に囲まれた場所にあるキャンプ・カフェ ・ サウナ ・ ショップ ・プレイグラウンド ・ワーケーションオフィスからなるアウトドア複合施設です。約18,000坪の森のなかに人々が集まり自然を感じ、この先もより良いかたちで森を受け継いでゆく。そんな豊かな人と自然との関係をここから伝え広がっていって欲しいそんな思いでFOLKWOODと名付けました。地元食材を使ったお手軽なキャンプ飯ミールキットやBBQセットなど、食べることも作ることも思いきり楽しむ八ヶ岳の豊かな自然のなかでの“おいしいキャンプ” を存分に味わいください。